ゲーミングモニタを使っておらず一般的な60Hzのリフレッシュレートで動作するディスプレイでゲームをしている人であれば、設定でゲームプレイ時の消費電力を下げることができます。
普通のモニタでFPSが60以上は無駄
仕事用とゲーム用のモニタを兼用しているため、HPのHP224という一般的なモニタを使用しており、リフレッシュレートは60Hzですが、自分のPCの性能限界を知りたくてゲームのVSync設定をOFFにしたままゲームをして、画面にFPSが200とか表示されて満足していました。
しかし、ディスプレイの性能限界と消費電力で考えると全く意味のないことです。
ということで、私がよく遊ぶWar ThunderもVSyncを変える設定がありますので、設定のON、OFFでどのくらいPCの負荷と消費電力が変わるかを見てみます。
VSyncをOFF
この状態でGPUの負荷状況を確認します。
小さいですが画像の左上にGUPの温度、利用率が表示されています。そして左下にフレームレートが出ています。
VSyncをOFFだと、
GPUの温度:63℃
GPUの負荷:96%
フレームレート(FPS):144
VSyncをON
今度はVSyncをONにして同じように計測します。
GPUの温度:41℃
GPUの負荷:57%
フレームレート(FPS):60
VSyncをONにするだけで消費電力を112Wも下げることができました。
VSyncをONにすると消費電力が下がる理由
簡単に言うとVSyncがOFFの場合は、GPUを限界まで使って画面に表示されない画像も描画していますが、VSyncがONの場合はディスプレイの性能、つまりリフレッシュレートである60Hzに合わせて画面を60枚しか描画しません。
その分GPUが無駄な処理をしないので負荷が下がって消費電力が下がります。
VSyncの設定の違いを1か月の電気代で比較してみます。
毎日4時間、PCでひたすらゲームをしている設定です。電気料金は1KWhで27円とします。
VSync ON 4時間 x 261W x 30日 = 845円
VSync OFF 4時間 x 148W x 30日 = 479円
となり、その差は366円になります。
最新のゲーミングディスプレイでは効果が無い
少し前の75Hzぐらいのゲーミングディスプレイであれば、同様に消費電力を下げることができますが、しかし最近のゲーミングディスプレイは高リフレッシュレートに対応しているので144Hz出ます。
その場合は私のPCのGPU性能だと元々144枚しか画面を作れないため、VSyncをONにしても144枚以上画面を作っていないため消費電力は変わらないことになります。
まとめ
PCの消費電力を下げる記事はどこも似たような話ばかり、部品を変えろとか使わないアプリを閉じろとか、あまり効果がなく本当に意味があるのかと思う記事が多いです。
それに比べてゲーム中のFPSの数字は多ければPCの性能が良い事の証明なので、なんか嬉しいという感情が沸くので、意味を知らずに設定していることが多いと思いますので、一度見直してみてください。
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