イヤホンはここ数年で海外メーカーが台頭してきて安くて高音質な製品が多数出ています。その中でも特に評価が高いメーカーである水月雨 MOONDROPのミドルレンジモデル、Ariaを購入しました。
水月雨 Aria本体のレビュー
まずは、水月雨の特徴である謎の美少女パッケージです。この娘がAriaなのでしょうか?
たかがパッケージなのですが、最近流行りの簡素な包装とは真逆の厚みがある紙製のパッケージで手触りの質感がよく、ボックスはマグネット式の蓋になっているなど、これだけで良い買い物をしたと思える演出です。
付属品は、説明書と交換用のフィルターとピンセット、あとはイヤーピース、3.5mmアンバランス2PINケーブルです。
付属のイヤーピースの出来がいまいちという情報があったので、自宅にあったスパイラルドットを使用しました。
このフィルターとピンセットはイヤホンについている音が出る銀色の部分を交換するための物です。耳垢で詰まったりした場合に交換します。
本体は亜鉛アルミ合金ハウジングで出来ているのでプラスティック製のものと比べるとずっしりと重く、寒い時期に装着するとひんやりとします。
ケーブルに耳かけ用の補強が入っているので装着も簡単です。
水月雨 Ariaの音質レビュー
さっそく、装着してみます。
合金製なので手の上では重いですが、耳にはめたら重さは気になりません。耳へのフィット感も良いです。
視聴環境ですが、音源はAmazon Music HD、DACにTopping E30、ヘッドフォンアンプにTopping L30を使います。
まずはお気に入りの曲を流してみましたが、、、高音部分がザラザラしていてとても聞ける音ではありません。ひどい音がする。
事前に推奨100時間ぐらいのエージングが必要という情報を得ていたので、諦めてエージングを行います。エージングと言ってもよく聞く楽曲リストをリピート再生するだけの簡単なお仕事です。
さすがに100時間は待てないので、30時間ほどエージングを行い早速お気に入りの曲を再生してみます。
お、今度はちゃんと音が出ました。
ざっくり言うと、解像度のある元気でくっきりはっきり、エッジが立ったスピード感がある音です。
高音域は奇麗に出ますが少し鋭さがあります。中音域は奇麗な音で、低音域はタイトで変に強調されていない適度な低音でスピード感があります。いわゆるドンシャリではないので、低音が好きな人にはあまり向かないです。全体的に解像度が高いので今まで同じ曲を聞いても今まで聞き取れてなかった細かい音を見つけることが出来ます。
音が刺さるまではいかないですがシャープな音なので音楽としてゆったりと聞くというよりも集中して音楽を聴きたい時に向いています。
あと、私はStyle-3!というインストバンドが好きでよく聞くのですが、バイオリンの音が艶やかで生々しい鳴り方をしますので、クラシック系の楽器との相性は良いです。
追記
あと使っていて気が付いたのですが、イヤホンのハウジングが重いため姿勢によって音の聞こえ方が変わります。
自分の場合、上を向いて寝ながら使うと起きている時よりも低音域が無くなります。ちょっと想定外です。
既に100時間以上使った状態ですが、上記の印象と変わらずとても気に入っています。
まとめ
パッケージを含めて製品の品質、特に質感が値段以上の仕上がりになっています。
肝心の音に関しても解像度が高くフラット基調な元気な音と万人受けするセッティングな上に値段以上の音を聞かせてくれるのですから、この人気も当然という感じです。
自分は音楽を集中して聞きたい派なのと、元気がある音が聞いていて楽しくなるのでとても合っています。良い買い物でした。
ちなみに今まで使ってきたパイオニア SE-CH5BLとの比較だと、こんな感じです。
高音域 Aria >> SE-CH5BL
中音域 Aria >> SE-CH5BL
低温域 Aria >> SE-CH5BL
聞きやすさ Aria >= SE-CH5BL
スピード感 Aria >> SE-CH5BL
さすがに5年前のモデルなので当たり前かもしれないですが、アンバランス接続でも圧倒的な音質の差です。
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