Infinionの最新チップを搭載したSMSL A300レビュー

アンプをSMSL A300に買い替えたのでFX502J-Sと音の比較 住宅設備
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FX-AUDIOのFX502J-SのオペアンプをMUSES01に交換して満足していたのですが、最近よく見かけるInfinionのチップが気になっていたので最新のMA5332MSを搭載したSMSL A300を購入しました。
Googleの検索結果だと何故かSA300が上位に出てきますが、A300とは全く別ものです!

SMSL A300とA100の比較

InfinionだとMA12070が有名ですが、最近出たばかりのMA5332MSが気になります。
しかし、MA5332MSを採用した製品がほぼ無いため音の評価は、SMSL A300のレビューが海外のサイトで少しあるだけでした。

とりあえず同じSMSLのA100がMA12070を搭載しているのでMA5332MSを搭載しているA300と比べてみます。


SMSL A100SMSL A300
ICチップMA12070MA5332M
THD+N0.005%0.004%
SNR103dB103dB
チャネル
セパレーション
88dB85dB

あれ?チャネルセパレーションで負けてるじゃん。
その他の違いはSMSL SDBというDSPっぽい機能とNJW1194という高性能の電子ボリュームがA300には付いています。
アナログボリュームの場合小音量だと左右の音量の差が出ることがあるので音楽を聴く上では電子ボリューム付きの方が圧倒的に良いです。

ということで、気になるところはありますが、やはり最新のMA5332MSチップの音が聴きたいのでA300に決定です。

SMSL A300のレビュー

A300は電源内蔵のため本体の大きさがFX502J-Sの2.5倍ぐらいあります。
つまりA300はACアダプターがありません。中華アンプだとACアダプターを変更して音色の変化を楽しんだりしますが、そういったたことはできません。
SMSL A300 外観
値段が高い割にはケースの造りにあまり高級感はありません。
ディスプレイ部分もSMSLの同価格帯のモデルだと液晶パネルが付いていますが、青い電卓みたいな表示です。うーん、この辺はもう少し所有欲を満たすような高級感が欲しいところです。

設定の変更は液晶に表示されるE0といった記号をマニュアルを見ながら調整するので、使い勝手は悪いです。まぁ、あまりいじるところでは無いですが。
SMSL A300の液晶表示

ボリュームは前面パネルに埋まっているため、手で回すのには向かないです。
素直にリモコンを使いましょう。TPA3255系のアンプだとほぼリモコンの設定が無いのでこれは便利です。

bluetoothも付いていますが本当におまけなので、音楽を聴くためには使えないしょぼい音なので、むしろ無くしてその分値段を下げてほしいです。
bluetoothと2系統の入力
あまり使い道が思いつきませんが入力系が2系統付いています。

SMSL A300とFX502J-Sと音の比較

[Topping E30] – [Topping L30(プリアンプ)] – [FX502J-S] – [YAMAHA NS-B750]の構成です。
まずはアンプをFX502J-SからSMSL A300に変えて音を聞いてみます。
ちなみにFX502J-SはオペアンプにMUSES01 x2搭載の高級アンプ仕様になっています!
いつものようにAmazon Musicでハイレゾ音源を聞いてみます。。。

はい、SMSL A300の圧勝です。

誰でも聞けばわかるレベルで、とても分かりやすい違いが出ました。
2つを比較した場合の音の違いですが、FX502J-Sは全体的な音の押出感が強くて圧が強いのですが、A300は圧倒的に解像度が高いです。
中高音域の音の粒度が明らかに違います。全然違います。音の一つ一つが奇麗に聞こえて、高音の伸びがプラスされます。
良く言う言い回しだと、透明感のある音です。

その反面低音域は明らかに控えめになります。低音域の響きが好きな人だとA300の低音は物足りない感じがするかもしれません。

トータルバランスを考えたらA300の圧勝です。
そもそも値段もだいぶ違うので、同じでは困るのですが安心しました。

もしかして、プリアンプのL30も無くていいんじゃないかと思い外して、曲を聞いてみました。
うん。L30、いらないです。

FX502J-Sと組み合わせた時はL30がある方が明らかに良い音がしていました。
A300ではあっても良いですが、無くてもあまり変わらないレベルです。あまり変わらないのでアナログ回路を一つ通すことに何となく違和感を覚えたのでL30は外しました。

A300の海外での評価

ちなみに海外でも評価が高く、こちらでは、SMSL AO200やDA-9よりも音が良いと絶賛されています。さらにTopping PA5との比較でもA300を高評価にしています。
PA5やAO200は購入時に検討したのでA300購入後に少し気になっていましたが、これを読んで自分の選択が正しかったと、(謎の)安心をしてA300を使えます。

まとめ

FX502J-Sからのステップアップとしては不満が出ることは無く、むしろここまで音が聞こえるのかと今まで以上に音楽を聴くのが楽しくなります。
音質面でがっかりすることはありません。
操作に関しても、アンプの音量をリモコンで調整できるのは便利です。

その半面、見た目や機能使い勝手の部分では中途半端な部分が多いのも事実です。
もう少し精査して納得感がある機能と価格にしてほしいです。

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