HIFIMAN DEVAは3.5mmのバランス接続対応ですが付属のケーブルは3.5mmアンバランス接続用のケーブルです。
一般的な2.5mmバランス出力対応のUSB DACなどにバランス接続をするためにはHIFIMAN独自のピンアサインを変換する必要があります。
バランス接続方式が違う
2.5mmバランス接続のピンアサインですが、厄介なことにメーカー毎に違います。
私が持っているEarStudio ES100とHIFIMAN DEVAをバランス接続する場合はピンアサインが違うため、通常の3.5mm 4極を2.5mm 4極に径だけを変換するプラグで繋いではいけません。
最悪アンプやヘッドフォンが壊れます。
まずは両方のピンアサインを調べます。
そして違いが分かれば合うように変換してやれば良いだけなので簡単です。
・EarStudio ES100の2.5mm ピンアサイン
R-R+L+L-
・HIFIMAN DEVAの3.5mm ピンアサイン
L+R+L-R-
DEVA用のバランス接続ケーブルを準備
ピンアサインの変換無しでそのまま使えるケーブルを見つけました。
手軽に試したい場合はこちらを見てください。
出力側、ES100の端子をHIFIMAN用のピンアサインに変換するアダプターを準備します。
この図の様にアンプからのバランス出力をHIFIMAN用のピンアサインに変更します。
出力を変換できてしまえばあとはHiFIMANのヘッドフォンと接続する3.5mm 4極のバランスケーブルを準備するだけです。
ケーブル内部で変換されなければどのケーブルでも構いません。
こちらはSONY用なのでピンアサインの想定はL+R+R-L-ですが、動作には関係無いので気にする必要はありません。
なぜ関係ないかというと、アダプターで信号の出力を変換しているためケーブル側がどの信号を想定しているかは関係なく、そのまま信号を伝えるケーブルであれば良いのです。
図で示すとこのようになります。
信号の流れ | 想定の信号 | 実際の信号 |
---|---|---|
ES100 | R-R+L+L- | R-R+L+L- |
アダプターIN | R-R+L+L- | R-R+L+L- |
アダプターOUT | L+R+L-R- | L+R+L-R- |
ケーブルIN | L+R+R-L- | L+R+L-R- |
ケーブルOUT | L+R+R-L- | L+R+L-R- |
HIFIMAN DEVA | L+R+L-R- | L+R+L-R- |
まとめ
少しややこしいですが落ち着いて考えれば難しい話ではありません。
そもそも4極のバランス接続も各社で共通規格を作ってくれれば良いだけなんですが、現状はカオスすぎますね。
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