前の家では分電盤のまわりが放射状に埃で薄汚れていたり、お風呂の換気扇を回すと分電盤のところから風を感じたりすることがありました。
今の家も同じで換気扇を回すと分電盤から冷たい風が入り込んできます。たいして断熱性能のない建売住宅なので少しでも気密性能を上げて冬の寒さや冷暖房効率の向上を図ろうと今回対策してみました。
ちなみに施工業者さんに『ここがスカスカで風が入ってくるんですが』と言ってみましたが『他の家でもそうです』と言って取り合ってもらえませんでした。
所詮は建売です。
隙間をふさぐ施工
まずは配電盤のカバーを外してどの程度穴が開いているか確認しましたが、想像以上に大きな穴が開いていました。。
これは太くて固い宅内配線を何本も分電盤に繋ぐのでしょうがないのかもしれませんが、あまりにスカスカです。実際ここの隙間が生じないように施工できる分電盤も売っていますが、もう組み込まれてしまっているこの家では交換するとコストがかかりすぎます。
そして隙間をふさぐのに使用する部材ですが、こちら未来工業さんのタイカブラック シールパテ MTKBSPです。
この製品の特徴は電気的絶縁性があり、難燃性、そしてカッチカチに固まってしまわない不乾性です。かなり大きな電力がかかる部分への施工なので普通のエアコン用のパテなどは安全面からも避けるのが無難です。
メインブレーカーの上に開いている穴向かって右側の各配線の上下に設けられた大きな穴をしっかりとパテを使って埋めていきます。
このパテはべとついたりせず紙粘土のようなさわり心地で、こねて張り付ければしっかりとくっつくので施工性はいいです。
ここは狭くて結構つけるのが難しかったです。
狭いところはパテを棒状にして差し込むなどして施工時間は思ったよりかかって全部終わるのに30分ほどかかりました。
隙間風の対策効果
これはもう圧倒的に大成功です。素晴らしい成果です。
今まではお風呂の換気扇を回すと勢いよく空気が入り込んできていましたが対策後は全く風を感じません。
そして見た目に関しても我家の場合この上に配電盤のカバーが付くので見た目の悪さも問題になりません。
24時間換気の排気機能を風呂の換気扇が担っている家もあるかと思います。
その場合、このように配電盤部分に穴があり気密が緩い状態になっていると本来は室内の空気を排気したいのに、ここの穴から吸った空気を外に排気するショートカット状態になってしまいます。これだと換気の意味をなしません。
値段も手間もたいしてかからずに隙間風対策と付随して分電盤の壁の汚れ対策もできますので一度検討してみてください。オススメな対策です。
コメント
自分も気になり検索していたらこちらがヒットしましたんで質問させて下さい。
施工後何も問題はないでしょうか?
はい、いまのところ問題ありません。
これ自体は単純に壁にあいている穴を塞いでいるだけですので、外壁の引込み線をコーキングしているようなものだと思います。
お礼が遅れてすいませんでしたm(_ _)m
返信ありがとうございました!時間がある時にやってみたいと思います!
自分のとこも同じ状況です。
主さんは、電気工事士ですか?
素人でも出来ますでしょうか。
このDIYは電気工事のように電源線の抜き差しするわけではなく、壁と配線の隙間をパテで埋めているだけなので施工自体は簡単で素人でも出来ると思います。
ただ私からリスクはゼロです。とは言い切れないので不安・心配に思うのであればご自身で考えていただくほうがいいかと思います。
これやっちゃダメなのでは?
24時間換気のための通風設計なのにこんなのしてしまうと
風の通り道が防がれて壁の中に結露ができてカビだらけに
なりませんかね??
シックハウスになったり。無闇に手を加えるのはやめた方がいいかと
通風設計で配電盤の「隙間」を使うことはありませんので、問題ありません。
24時間換気に関してもそうですが「壁の中の空気」を取り込むような設計は行いませんので、ご安心ください。