今は自宅で音楽を聴くときに据え置き型のヘッドフォンアンプが無いため、外出時に使うAKLIAM PD5を使っています。
これはこれでいい音がするのですが、自宅であればもっと良い音で音楽を聴きたいのでAKMのフラグシップチップセットAK4191EQとAK4499EX積んだK9 AKMを購入しました。
K9 AKMとK7どちらを買うか
購入候補のヘッドフォンアンプとしてK7、K9 AKMがあり、K7は同じ旭化成のAK4493SEQを2個んでいて、少しグレードが落ちますが価格は半分ほどです。
K9とはDACチップ以外は電源回りが違いますが、基本的な構造はほぼ一緒です。
K9 AKM | K7 | |
---|---|---|
DACチップ | AK4191EQ+AK4499EX | AK4493SEQ x2 |
電源 | リニアトランス | スイッチング |
S/N比 | ≧128 | ≧120 |
アンプ | THX AAA-788+×2 | THX AAA-788+×2 |
この2つは正直めっちゃ悩みました。
1.K7とK9 AKMの差はほとんどないというレビュー
わたしもそこまで違いが分かる耳を持っていないので、このレビューを見た時は悩みました。
2.K9 AKMの音の濃さが気になるというレビュー
その方は結局ヘッドフォンアンプとしてTOPPING A50Sを選択していました。
3.単体のヘッドフォンアンプを買えば?
そうなんだけど、ほら欲が出てどうせ買うなら一体型が欲しいわけです。
K9 AKMを購入した理由
これは単純にK7を買ったらK9 AKMが欲しくなると思ったのです。K9 AKMはもっと音が良いのだろうかと気になることは必然です。
なので多少費用を出したとしても精神衛生上も費用対効果が高いという判断です、
K9 AKMの操作系レビュー
1.全体
本体は非常にしっかりとした造りで重量があります。見た目にも高級感があり所有欲を満たしてくれます。
3電源ボタン
長押しでON/OFFです。なんで長押しなの、、ポチって押すとミュートになるからか。
使いにくい。
3入力切替
ボタンを押すと上のインジケーターが移動してどこから入力するかが分かります。これは可もなく不可もなし。普通です。
2.入力/出力インターフェース
RCAやバランス入力、USB、光、同軸と一通りの物はそろっているので特に不便は感じません。
3.ゲイン切り替え
High、Medium、Lowから選べますが、スイッチの操作性が悪いです。
スライドスイッチなので、真ん中のMediumに移動させるのが難しいです。うん、不便
4.出力先切り替え
これもスライドスイッチで出力先を切り替えますが操作性が悪いです。
何でスライドスイッチにしたかな、、ここは頻繁に使うのでめっちゃ不便です。
5.ボリューム
真ん中のクルクルを回すと調整できます。最初の15度ぐらいは音が出ない仕様です。その後音が出ますが、感度が良いため少し動かすと結構音量が変わります。そのため音量の細かい調整はしにくいです。
あとなんか、ボリュームの周りが光るんですが、、、いらない機能
操作系のまとめ
まとめると使いにくいです。なんでこうなった。
切り替え系のスライドスイッチとか触ってみたらわかりますが、本当に中間に止めるのが面倒です。手がプルプルする。
あとはボリューム、音量の調整が難しいしアナログなので「いつも同じ音量」が出来ません。デジタルで数字が出ている物の方が数倍は使いやすいです。
もう一個言うならリモコンが欲しかったです。
購入前は無くてもいいかと思いましたが音量調整が本体でしかできないのは不便でした。
K9 AKMの音質レビュー
さて、使い勝手はイマイチでしたがAKMのフラグシップのチップです!AK4499EXですよ、音には期待しちゃいます。
音のレビューはK9 AKMにUSBでスマホを繋いでusb audio player proで曲を聴きます。
使うイヤホンはオールラウンダーのNICEHCK Himalayaです。
まずはノイズが全くないです、本当に静かで音が良く聞こえます。この辺は明らかにAKLIAM PD5やFIIO K3ESとはレベルが違います。
音にデジタル臭さがなく自然で、当然ですが音の分離がすごく良いです。音がつぶれないし分離しつつも立体感のあるAKM系の音の厚みを感じられます。
ああ、やっぱりこっち系の音が好きだな。音楽を聴く音って感じがします。
低音域については凄く自然です。量感も質もちょうどいいです。
ただ、BTのLDACで接続すると強めに出るのはLDACのせいなのかな。そこが気になります。
中高音音域は、ボーカルがリアルです。いや、いい。
音のバランスが良いのでボーカルの部分に音が被らないですっきりと聞こえます。
とりあえず、K9 AKM単体での音の印象は良いです。
SMSL D300との比較
早速現在使っているSMSL D300と比較をしてみます。
D300はROHMのMUSIC-IC BD34301EKVというフラグシップのChipを積んでいる評判の良いDACです。
我が家の現在の構成です。
・WIIM mini
・SMSL D300 (DAC)
・SMSL A300 (アンプ)
・YAMAHA B750
この構成なのでまずはD300をK9 AKMに接続してヘッドフォンアンプ部分を使えるようにします。そしてK9 AKMのRCA出力ををSMSL A300のINPUT2に入れます。これでスピーカーに出力できます。
・低音域 K9 AKM > D300
D300の方が低音域の量が多く前面に出てきます。低音が多いのは好きではないのでK9 AKMの方がバランスが良く感じます。
・中高音域 K9 AKM > D300
音の分離と解像度はK9 AKMの方が良いです。
ボーカルの音がしっかりと分離しているのが分かります。D300は中音域の音が被り気味になり、ごちゃっとした感じがあって見通しが劣ります。
高音域はK9 AKMの方が見通しがよく、伸びが体感1割ぐらい良いです。
確かに音質に差があって良い方を選べと言われればK9 AKMですが、残念ながら私の耳だと積極的に買い替えるほどの音の差はありませんでした。
どちらも音楽的で女性ボーカルを楽しく聞ける音になっています。
ESSやCirrus Logicは明確に音の方向性が違うなーと思うのですが、ROHMとAKMはあまり違いが分からないです。
まとめ
持っていなかったヘッドフォンアンプが買えたという意味では良かったです。
アンプ部分の性能が良く非常に澄んだきれいな音を鳴らします。ただしDACとしてはD300との音の差があまりなく、DAC部分の満足度という意味では値段を考えると微妙です。
D300の時も書きましたが私の耳だとDACの性能差を感じるまでの能力は無さそうです。
私のレベルだとDACにはこれ以上お金をかける必要が無いと改めて認識できたのでよしとします。
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