今まではゲームやAmazon Prime Videoを見る時にJVCケンウッドのGG-01Wを使用していました。しかし以前レビューをした通り音楽鑑賞に向かない音質だったため、今回は音楽もゲームもPrime Videoも高解像度で聞けるヘッドフォンへの変更を検討しました。
私の好みの音質
ヘッドフォンのラインナップが充実している家電量販店で片っ端から試聴して、自分の好みに合うヘッドフォンを探してきました。
試聴のための準備としてEarStudioのES100を持っていきます。
私の持っているスマホxiaomi 11Tにはヘッドフォン端子が付いていないため音楽を聴く際はES100を使っており、「いつもの環境」を再現するために使います。
ちなみに私の音の好みですが、
- 高音
- 中音域
- 低音域
- 解像度
奇麗に伸びる高音が好き
ボーカルが近くて、Moondropの様なはっきりした女性ボーカルの音が出るのが好み
あまり気にしないが強く強調された低音は苦手
高解像度、はっきりくっきりした音が好き
という感じです。
気になるヘッドフォンを比較してきた
事前にネットで調べてある程度あたりを付けていきました。その中で最有力はオーディオテクニカのATH-M70xです。
- オーディオテクニカ ATH-M70x
- オーディオテクニカ ATH-M50x
- オーディオテクニカ ATH-A900Z
- SONY MDR-1AM2
- ゼンハイザー HD569
- SHURE SRH440A
- SHURE SRH840A
一番最初に試聴しましたが、想像とは違い全く好みではありませんでした。音の解像度は高いのですが全体的にのっぺりしていてボーカルも遠いため、候補から外します。
次に試聴したのが同じオーディオテクニカのATH-M50xです。こちらの方が音が音楽を楽しめる感じでドンシャリ傾向で派手な音です。ボーカルも良く聞こえてます。すこしサ行の高音域がかすれるのが気になります。暫定1位です。
聴きましたが音の傾向が合わないため却下、好みではなかったので音質は覚えていません。ヘッドパッドが変わった形をしているため装着感が悪い。
ここまで聞いてATH-M50xが暫定の1位ですが、どうもオーディオテクニカの音作りとは方向性が合わない気がします。
昔大好きだったSONYです。高音の伸びや解像度の高い音でATH-M50xより好感触です。低音が少し大きいのが気になる。
SONYよりもドンシャリ傾向で音楽っぽい音がして好きです。暫定1位です。
聴いた瞬間におおっと思う好みの音です。ドンシャリで聞きやすい音、ボーカルも近くて鮮明です。ちょっと高音域がかすれるのが気になります。同率で暫定1位です。
最初は音がすっきりしていてあまり特徴が無いな。と思っていたのですが、聴いているうちに解像度が高いのに刺さらない高音と適度なボーカルの近さが気に入りました。同率で暫定1位です。
他にも試聴しましたが最終的に残ったのは、ゼンハイザー HD569、SHURE SRH440A、SHURE SRH840Aの3製品です。
お店で試聴できる製品の話ですが、意外と解像度が高い製品が少ないです。ぼやっとした音のヘッドフォンが多くて困りました。あとはボーカルが遠めのヘッドフォンもけっこうあって、全体の音に埋もれる感じが苦手なのですが、好みの問題なので難しいですね。
ということで残った3製品をとっかえひっかえ試聴を繰り返します。
最初にゼンハイザーが脱落、SHURE SRH440AとSRH840Aが残ってどちらもいいなと思っていたのですが、よく聞き比べるとSRH440Aの様な音の派手さは無いのですがSRH840Aの方が高音域の出方が奇麗で、解像度が高くバランスが良かったのでSRH840Aに決めました。
SHURE SRH840Aのレビュー
・本体の質感
金色のSHUREのロゴが高級感があってよいです。重さに関しては275gとGG-01Wに比べれば重いですが付け心地は悪くないです。
左右の表記はここにあります。バンド部分の造りも質感も良いですが、バンドの調整幅があまりないです。顔が面長の人の場合はイヤーパッドの位置がけっこうギリギリになると思います。
イヤーパッドはしっとりとした合皮っぽい材質で出来ているため触り心地が良いです。その反面、夏場はその密着具合から暑いです。大きさはは自分の耳の大きさだと耳の下部分が少し当たるぐらいなのでもう少し縦に長ければよかったです。
側圧は強くは無いですが弱くもないので、大体の人にちょうどいい感じだと思います。自分は弱い方が良いのでもう少し弱い方が好みです。
ケーブルは回してロックするタイプです。ケーブルをひっかけた時のことを考えると外れる方が良いと思うのですが、抜けかけによる接触不良を嫌っての仕様なのでしょうか、気をつけて使います。
ヘッドフォンだと標準的なんですが、イヤホンに慣れていると太くて固めのケーブルなので取り回しが悪いです。
値段を考えると十分の質感があり所有欲も満たせるので満足度は高いです。
・音質のレビュー
エージングする前とした後で聞き比べたのですが、私には明確な違いは分かりませんでした。
高音域は上まで奇麗な音を鳴らします。Moondropのイヤホンだと男性ボーカルと合わないな。と思うことがあるのですがSRH840Aは今のところ苦手な曲がなく、どれもいい音で聞かせてくれます。
ボーカルに位置が良いです。とても良い。どの曲を聴いても近すぎず1.5歩前ぐらいのいい距離で聞かせてくれます。すごくいい。
解像度は高いです。SeeAudioのRinkoと比べてもSRH840Aの方がはっきりくっきりとした音が聴けます。エッジが立っているという意味ではなく独立した音として聞こえる分離の良さが素晴らしい。
その反面、低音域はあまり出ないです。私はこのくらいで十分なのですが一般的には少ない方です。低音が好きな方には向かないです。
モニターヘッドフォンということですが音楽を聴くのもゲームをするのも楽しく使えます。
聞き疲れもしない、いつまでも聞いていたくなるくっきりした音です。
唯一の残念な点がバランス接続に対応していないと事です。
バランス接続は意味が無いという人も多いですが、私は力強くクリアに聞こえる気がするし、ケーブル交換の楽しさも広がるので好きなんですよね。
まとめ
最初はオーディオテクニカのATH-M70xを試聴せずに購入しようと思っていたのですが、そんな無謀なことをしなくて良かったです。やはり自分の好みの音がそれぞれあるので、実物で確認しないと外す確率が高いです。みんなが好きな音と自分が好きな音は違うってことですね。
そしてこれだけ音響機器メーカーがある日本で、まさか海外のヘッドフォンを購入するとは思いませんでした。
値段的にもATH-M70xは3万円、SRH840Aは2万円ですから値段と好みの音も比例しない、実店舗で試聴環境が無い地方の方が買うのは難しいとおもいました。
自分の好みの物を買ってきたので当然ですが非常に好みの音がします。大満足でした。
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