Amazon Music HDの楽曲をAndroid端末から再生しようとしてもAndroid OSの制約でオリジナルデータのままで再生は出来ません。それは外部のDACを接続しても同じで96kHz/24bitなどに変換(アップサンプリング)されて再生されてしまいます。
とりあえず簡単に言えば、普通に使っている限りは出来ません。という理解でよいです。
WiiM miniならビットパーフェクトで再生可能
スマホ単体では出来ないためWiiM miniを使います。
WiiM miniは簡単に言えばDACに対して曲の信号通りに出力してくれる装置です。
44Khz/16bitは44Khz/16bitで、96Khz/24bitは96Khz/24bitでDACにデータを渡してくれます。そこに余計は変換処理は入りません。なので、ビットパーフェクトというわけです。メリットとしては余計は変換が入らない事での音質向上や、元のデータをそのまま扱えているという精神的な安心感があります。
接続方法のイメージ図です。
スマホのAmazon MusicアプリやalexaからWiiMに接続して音楽を再生します。実際の楽曲データはWiiMが取得するのでスマホから送っているわけではありません。そしてWiiMからDACの部分をSPDIFで接続してビットパーフェクトのデータを送り出します。
私が使っているSMSL D300は入力信号の状態がディスプレイに出るので、曲ごとにビットレートが切り替わっているのが確認できます。
WiiM Pro発売
最近、WiiM proが日本でも発売されました。
Wiim miniと違い同軸が使える様になっていますので、同軸派の方はproの方がお勧めです。
他にも入出力端子が増えているので環境に合わせてminiかproかを選んでください。
WiiMでのAmazon Musicの再生方法
WiiMはストリームプレイヤーとしての機能を持っていますので、様々な再生方法が利用できます。
・Amazon Musicアプリからキャスト
右上のテレビっぽいアイコンからWiiMを選択します。キャスト後はWiiM経由で再生されます。
これが一番お手軽です。ただ、これはアプリ側の問題ですが、スマホの画面がオフ状態だと接続が切れることがあり、そうすると再接続が出来なくなるのでストレスです。
・WiiMアプリで再生
Amazon Music以外のネットワーク上にある楽曲や、他の音楽配信サービスをまとめて管理したい場合はWiiMアプリを使います。
WiiMアプリからはほぼAmazon Musicアプリと同じ操作が出来ます。
この手のサードパーティアプリって微妙な出来のものが多いのですが、WiiMアプリはよくできていて、レスポンスも早くてサクサク気持ちよく使えます。ちなみに画面がオフになっても、アプリとの接続が切れないので快適に利用できます。すごく便利!!
・Alexaで再生
こちらの方法は設定が複雑なので後ほどまとめます。
WiiMの音質レビュー
普通にUSB接続でスマホなどを繋いだ場合はアップサンプリングされてしまいます。
その結果、音がぼやけた感じになっていましたが、WiiM miniのビットパーフェクトのデータだと曲の輪郭がはっきりと聞こえます。正直そこまで音質に影響ないと思っていたのですが、余計な処理が入らないと結構変わります。
もちろんDACまでは光デジタル接続なのでデータの劣化もありません。
ビットパーフェクトは音楽を良い音で聞くためには重要なことですが、スマホやPCだと簡単に対応できないので、WiiM miniを使うのが簡単、確実で良いですね。
あとは予想外にWiiMのアプリが便利です。
上の方にも書きましたが再生中にアプリとの接続が切れないのでストレスなく使えます。
他のメーカーの同じ機能を持った製品だと4万~5万ほどしますので、1万円ほどでこの音質で音楽を聴けるのは最高です。買ってよかった!
WiiM miniは高機能
ちなみにWiiMのアプリは多機能で頻繁にアップデートが行われているので使い勝手が良いです。そのうちの一部機能の紹介です。
左から機能の紹介です。
1.SPDIF Output Resolution
光出力端子で扱う最大ビットレートです。外部のDACを宇買う場合は192Khz/24bitにして最高の性能が出せるようにします。
2.MQA Core Decoder Beta
MQAのデコードをWiiM側で行います。いまはベータ機能としての提供です。
MQAの楽曲を持っていないので利用していません。
3.EQ
組み込みのイコライザがあります。
ここで設定すればWiiM経由の再生にはすべて適用されます。アプリごとに管理する必要が無いので楽です。
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