最近FREEDのスピーカーをTS-J1710Aに変更しましたが、ついにパイオニアからJシリーズに変わる、新しいコアキシャルスピーカー、Cシリーズが発売されました。
前機種のTS-J1710Aは2009年の発売から8年間モデルチェンジすることなく、パイオニアのコアキシャルスピーカーのトップに君臨し続けましたがついに世代交代となりました。
TS-C1730
新しいCシリーズと今までのJシリーズを比較していこうと思います。
どうでもいいですが、このパイオニアの新しい型番のルール、例えばコアキシャルはTS-C1730でセパレートはTS-C1730Sだと<検索結果でコアキシャルモデルの情報だけに絞るのが難しいので嫌ですね。
ツィーターの調整機能が無い
新しいCシリーズの特徴としては、Jシリーズで好評だったツィーターの高音指向性の調整機能がなくなりました。
このツイーターの調整機能はTS-F1710以降のTS-F1720、TS-F1730では廃止されてしまったので、TS-J1710Aはモデルチェンジが無かったから残っていたとも言えますが、無くなったのは残念です。
Open&Smoothコンセプトの説明との差
そもそもOpen&Smoothコンセプトでスピーカーが出てきたときには、中音域をツィーターから出して、かつ耳元に届けるためにツィーターの指向性調整機能が付いたのだと思っていました。
コンセプト説明の絵を見てもツィーターに指向性を与えない限り高音が上に上がってくるとは思えないのですけど、違うのでしょうか。
Cシリーズの特徴
さて、Cシリーズの特徴ですが、今の時代に合わせて当然ハイレゾ対応です。
周波数特性をJシリーズと比較してみると高音域での伸びが一目瞭然です。Cシリーズのほうは50KHz付近まできっちり出ています。
ハイレゾ対応とは逆に、少しがっかりしてしまうポイントがこちらのクロスオーバーネットワークの作りです。
もともとパイオニアはネットワークの見た目が豪華で、KENWOODのようにハイグレードスピーカーでも小さいコンデンサのような事はしなかったのですが、何と今回はこれです。コンデンサを蓑虫のようにまとめただけです。
左が今回のCシリーズのクロスオーバーネットワークで、右がJシリーズのクロスオーバーネットワークです。
見た目だけで言えばだいぶ安っぽくなりました。もちろん実際に車に取り付けることを考えたら、この安っぽいネットワークのほうが楽なのですか、値段を考えるとなんともいえません。
感想
新しいCシリーズは時代の流れなのかコストダウンのように見える部分もありますが、音質面では8年前のJシリーズでは太刀打ちできないでしょう。
たいていの車の場合、コアキシャルスピーカーの取り付け位置はどうしてもドアの下側になるため音場が下がってしまうという欠点があります。
それをカバーできたJシリーズのツィーターの指向性調整機能がなくなったのは残念でなりません。
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